鳥姫

スリと間違えて捕らえる

悪魔に追われし鳥姫

胸に秘めている世界は

彼女一人だけの道よ



追手が来ると飛び立つ

素晴らしい速度とめまい

僕らの前ではじけて

君は消えてなくなる



誰も信じない君だけの道



悪魔の次に僕は追う

君をほうってはおけない

僕を信じて、世界の中に入れて!

孤高の鳥姫 心は

氷の城の迷い鳥

君の世界に僕たちはまだいない




あんなに広い世界を持ち

心は盲目 果てまで

君は悪魔と見つめあい

僕らと瞳を交わさない



確かに足は鈍足

君より頼りにならない

だけどさ矛盾《ほこたて》がある

君が止まってくれたら



けれど君は悪魔の虜



悪魔と情事を交わして

血だらけで戻る君

優しい心が君は怖いのかい?

どんな契約を交わした

悪魔と何 約束した

口を閉ざした君は

籠の鳥




君は旅をやめないと言う

ついてゆくと君は避ける

理由がないとゴネているよ

子供みたいな籠の鳥



「それなら愛人になれ

なかなかきれいじゃないか

条件、悪魔よりいいぜ

話に乗ってこないか」



君は一回、にこりと笑う



恋人もいない男に

契約だけの愛人

愉快痛快楽しくやろうじゃんか

速度の世界のbeautymonster

速度の世界のbeautymonster

君の世界に僕たちはまだいない



混じり気ない君の世界 

鳥観図が見える君

人のぬくもり不安になるかい?

悪魔と情事を交わして

ぶっこわれている生き様

君の世界に僕たちはまだいない




譜面

鳥姫
鳥姫

うんちく

昔自爆した作品のあらすじです。主人公が負けてばかりでつまんなかったです。音速で走る不老不死のヒロインに魅力を感じていました。負傷して悪魔から逃げられなくなると、自害するんですね。復活すると健康体に戻れるのです。そしてまた音速で走ります。



でもそういう孤独な戦いは心病んでゆきます。主人公が彼女の自害を止めて、メンタル面で支える話でした。彼女の頼りの足を敵に切断された時、契約上の主として主人公がどう対処するかが序盤のキモでした。