線画

ちょっとだけメイキング公開。



すみません、スキャンでなく写真です。線画はこれしかのこっていませんでした。


この作品、最初の段階で失敗しまして、この下書きのまま進められず、三年くらい悶絶しました。思いの外、密度のある作品なので、捨てるに捨てられず。


原案

X原案
X原案

最初は大胆なヌードにする予定でした。実際は創作着物になります。着物ってちゃんと着ててもエロスがありますよね。

色と影

色ラフと影ラフです。実際塗ってみたらこの色にならず、苦しみました。特に左右のお月様!コピックにはこの色が無いのよ!


色ラフ
色ラフ
影ラフ
影ラフ

推敲1

作品Xの試行錯誤時のデータが出てきました。次にhpsフィルムが出てくるのですが、早く手に入れておけば、色彩推敲、もう少し楽だったなあ、とか思ってます。


推敲1
推敲1

色彩推敲の過程、下部左右に散らばった扇と、上部左右のサクラのピンクの濃度を同じにしました。バランスはいいですが、パンチと立体感がありません。


X途中
X途中

上部左右のサクラ(枝がディープレッドなので、造花設定)をピンクの限界濃度にしました。これでパンチと立体感が出ました。

(続く)


推敲2

hpsフィルム
hpsフィルム

これはhpsフィルム。

「自分のイラストに、透明なものを被せて、色違いをテストしたい」とワガママ言ったら、世界堂が教えてくれたので買いました。ありがとう、世界堂さん。




写真2
写真2

hpsフィルムが乗ってるのがおわかりでしょうか。その上から、コピックで加筆。チューリップを濃いめの青か、紺にしたかったんですよね。


これはこれでパンチが出ます。ただし、この青を基準として、ゼロからイラストを塗り直しとなります。


私は淡い水色チューリップでバランスが取れていると思います。


とゆうわけで、


完成

これで完成です。



使用画材・

消せる色鉛筆

水彩色鉛筆

コピック

コピックマルチライナー

アクリルガッシュ(有毒)

アクリルガッシュ(非毒性)




構図がXなので、タイトルも「X」です。密度のある作品になりました。私はピンクが好きですね。過去の作品も、ほぼピンクだらけ。ピンク楽しいです。




ピカソも「青の時代」がありましたが、彼も「青使ってるとゾクゾクするぜ」とか独り言言っていたのでしょう。




コスチュームは、シースルーのスケスケ創作着物。春画要素があります。




キャラ二人が座っているのは電気コードの山の上に咲いてる花の上です。電気コードは着彩を失敗して一部ミミズ色になってしまいました。でも、この作品には、ミミズのような、グロテスクな要素があっても違和感無いと思ったので、あえて色は直しませんでした。




水に沈んだコンセントは危険な恋の象徴として描きました。比喩であって、アンドロイドを描いたつもりはありません。




非毒性アクリルガッシュは少々描き味に難有りですが、眼科※に通わなくて助かりました。他の画材も模索してみます。





※……私はアクリルガッシュを使っている時、過集中で必ず目をこすってしまうんです。眼科に通いまくりました(汗)