「--誰か私を助ける者はいないのか。
誰か私を信じる者はいないのか--」
~2001夏「知ってるつもり?」より~
孤独だ--孤独。チョー孤独。
誰もわかってくれない。わかろーとしてくれない。わかりたくないんだ。オレのこと。
この気持ちがわかるって?わかるはずないさ。ああ、わかってないとも。
……フザけんな!!キサマなんかにわかってたまるか!!オレの怒りをうけとめろ。それっビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタ!知ったような口をきっくなあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
オレの何がわかったって?!エ?!キサマがオレだったことが一度でもあるのか!それはいつだどこで何時何分何秒間?!
どーだあるのか、ありがためーわくなんだ自称理解者、このエセブランド!!それから母親からもらうバレンタインチョコ!
散れ!!どーせ存在しないならオレを一人にしてくれ!オレをダレだと思ってる!間違ってるのはオレじゃなくておまえ!オレはオレの話をしてるんであって、おまえの意見を聞いてるわけじゃない。
わかってんだ、おまえの腹の底なんて。おまえの言いたいことなんて。だいたい予想がついてんだ。
嗚呼それでもおまえにはいつもいて欲しい。どんなにナンセンスでムジュンしていても、それもひっくるめてオレを否定しないで居てくれるのが理解者だろ?
別におまえじゃなくたっていーんだ。おまえの代わりなんて、いくらだっているんだ。必要なのはおまえの“耳”であって“コトバ”じゃない。実は等身大の“こけし”に話しかけんのと大差ないんだ。
でもどっちかって言うと生身がいいな。どっちかって言うと一コの人格であって欲しい。“人格者”はいらない。説教するから。なんかこー、オレ的に斬っちゃうし。
オレは別に相談してるわけじゃない。だから解決したいとも、より楽に生きたいとも思わない。オレの勝手だ。
反逆は許さない。オレを出し抜いて幸せになろうとする奴も、オレのせいだって被害者ヅラする奴も許さない。オレの次元にまきこまれるような弱い人間はいらない。オレのことだけ見ていてくれる、オレより強く“ならない”人間が必要なんだ。
オレとそっくり同じくらい考え方が偏っていて、なおかつオレとぶつかることのない、要するにこの世に在り得ない人格が理想だ。要するにおまえに死ねと言ってるのと同じ。でも、どっちかって言うと生きてる方がいいな。
第三者はいらない。目撃者になるから。何でもおまえとだけで解決したいんだ。そうすれば互いにかばいあって裏切らない、一心同体の共犯者で安心。
二人だけでないのなら、何一つ信用出来ないもんだ。自分すら信用出来ないとも。何故って、信用してもらった時だけが、初めて「そうかな」って思える時だから。
その一人の信者さえいれば、その一人の前では教祖にでもなれる。
オレに対するおまえの信仰が、絶対的に衰えないってことさえわかれば、あとはいずれ味方につくかもしれない奴だって、めんどくさかったら、カンタンに敵に回せるってわけだ。
だってオレって強いしー、ってゆーか間違いなく勝てるしー、母親仕込みの“毒殺”とかさー。
だって見えないものを信じるってどーよ、疲れるじゃん。
(終わり)
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